マドリード老舗レストラン Lhardy ラルディ
1839年創業以来、スペインの王族や政治家、そして文化人にも愛されている老舗レストラン ラルディ Lhardy。マドリードの老舗の中でも格別な存在で、歴史の一部にもなっているほど。今年は2019年なので、180年間営業し続けているレストランです。
19世紀のクラシカルな世界へタイムスリップ!
この螺旋階段はまさにタイムマシーン♪
通りの扉を開け、細長い廊下を歩き、奥の螺旋階段を登ると、一気にマドリードの19世紀へ世界へタイムトラベルです!
当時流行していたロマン派様式あふれる店内
ラルディの店内は、天井の中央にある大きなシャンデリア、額縁の装飾の凝った大きなアンティーク鏡。さりげなく置かれた木製の食器棚いたるまで、何から何まで創業当時に大流行していたロマン主義そのままです。
豪華でアンティークな銀食器
古のスペインの栄光を感じる銀食器は、どれも丁寧に磨き上げられて輝いています。
名物料理コシードはまさに老舗の味
Cocido Madrileño, Lhardy
ラルディにはたくさんの料理がありますが、ここで食べたいのがズバリ「コシード」!
コシード·マドリレーニョ Cocido Madrileño と呼ばれる、豚肉、鶏肉、ハモン、キャベツ、人参、じゃがいもなどの野菜類、そしてひよこ豆が入ったマドリードの郷土料理です。
旨味たっぷりのコシードのスープ♪
【まずは名物スープから】
コシード料理を注文して一皿目にいただくのは名物のコシードスープ♪ ゆっくり時間をかけて煮込まれた野菜とお肉の旨味がたっぷり凝縮された名物のスープは心を溶かしてくれる美味しさです。ウエイターさんが丁寧にテーブル席で注いでくれます。フィデオ Fideo と呼ばれる短く細長い麺が入っているのが特徴です。
たっぷりコシードの具材もいただきます♪
【メイン料理にコシード】
スープを食べ終えたら、お肉や野菜の煮込みの具材をいただきます。トロトロに煮込まれた野菜とお肉類をいただきます。スープの旨味を全部取り込んだホクホクのひよこ豆は絶品です♪ラルディでは特製トマトソースと一緒に具材をいただきます。スペインの我が家では、トマトソースをつけて食べないのですが、上品な味でアクセントにもなるし真似したい美味しさです。
スペインワインでマリアージュ
ラルディの店名入りラベルのリオハの赤ワイン
コシードと一緒に楽しみたいスペイン産の赤ワイン。スペインワインの銘醸地リオハの赤ワイン、マルティネス・ラクエスタのクリアンサとマリーアジュです。
マルティネス・ラクエスタ Martínez Lacuestaは、伝統的なワイン醸造をすることで定評がある老舗ワイナリー。ラルディのハウスワインとして提供されていました。ラベルにはラルディのロゴが特別に刻まれています。
写真では見えにくいけれど、ワイングラスには「 L 」ラルディのイニシャル入りのワイングラス。そしてワインボトルは銀製のトレーでクラシカルな演出です。
ラルディの名物スイーツも忘れずに!
Soufflé Sorpresa
サプライズ・スフレと呼ばれる名物スイーツ!
Soufflé Sorpresaサプライズ・スフレと呼ばれる名物スイーツ!
スフレ・ソルプレッサ!
サプライズ·スフレ(驚きのスフレ)と呼ばれ愛されているラルディの名物スイーツ♪
ふわふわのメレンゲスフレの中にアイスが入っているデザートです。一人前だと小さなポーションになり崩れているように見えますが、本来はアメリカンフットボールのような楕円形の大きな型で作られ、美しい姿をしています♪
女王イサベル2世も愛した名店
イザベル女王の間
レストランに入店してから食事をしている間、気のせいか、何だか時間がゆっくり流れているよう。まるで19世紀の空間に迷い込んでしまったかのようです。
きちんとしていながらも気さくなウエイターさんが、食後に奥の間へ案内してくださいました。クリーム色の壁が素敵な可愛らしい女性らしいお部屋。ここがスペイン女王イサベル2世の間だそうで、かつての女王もこちらで食事をしたそうです。
Salón Japonés 日本の間
奥のサロンには日本の間 Salón Japonés と呼ばれる、東洋スタイルの間もありました。ランプシェードは中国っぽいとも思えますが、東洋の扇子や陶器、壁には桃の花模様があしらわれていたりと、エキゾチックな空間です。
壁のお花の装飾は当時のままだそう
かつての政治家たちがこの間に集まり、会議をしたこともあるそう。もしかしたら、この桃の壁はそんな様子を見てたいたのだろうと、歴史の深みを感じました。
季節は夏から深まる秋へ
ラルディーのテーブルセット
それにしても素敵なテーブルセットや重厚なナイフやフォークで食事をすると、自然にゆったりできるものですね。ラルディのしっとりした雰囲気で楽しむランチはあっという間の2時間でした。
一階廊下にある1908年のメニューと料金(ペセタ)
季節は夏から深まる秋になろうとしています。そろそろあったかコシードが恋しい季節の到来です。こんな時期は名店で秋をはじめてみるのも良いかなって思います♪
店舗情報と一言メモ
マドリードのサンヘロニモ通りにある老舗 Lhardy ラルディ
★一階はお惣菜や菓子パンやスイーツなど購入できます
★レストランへ行く時間がない方は、バルでコロッケとコシードスープを試してみるのもおすすめです♪特にコーヒーカップで名物スープは地元っ子にも人気です。
★Lhardyとは、Le Hardi, L'Hardi(フランス語)大胆、勇猛、無鉄砲のとのことだそう。スペイン語だと intrépido の意味。
Lhardy
ラルディ
https://lhardy.com/
マドリード市の老舗プレートももちろんあり♪
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