外出禁止令中のマドリード在住の人はどうしてる?生活・仕事・医療・交通・暮らしは?《新型コロナウイルス・スペイン全土で外出禁止令》


スペイン全土新型コロナウイルス感染症対策として、外出禁止令が発令されています。

私の住む町マドリードはスペイン国内において感染者が一番多い都市。住んでいる私自身も驚いてしまいますが、日本の家族や友達から、そしてたくさんの方から心配メールが届いています。

そこで、この外出禁止令という非常事態下で、マドリードはどんな様子なのか、生活・医療・交通・暮らし・仕事について、私の知る範囲でブログでお伝えしたいと思います。

外出禁止中のマドリードはどうなってるの?


スペイン全土の外出禁止令に先駆けて、3月14日からマドリードは外出禁止になっていて、今日で外出禁止5日目です。

【生活:マドリードの町の様子は?】

外出禁止令が出ているので街行く人は殆どいません。この4日間、私はマドリードの中心地ソル広場周辺へは行ってませんが、マドリード市内の住宅街に住む我が家周辺は、マドリードは人通りはなくかつて見たこともない閑散と静まり返った様子です。

【仕事:外出禁止中の仕事はどうしてる?】

夫を始めオフィス勤務の方は、自宅で強制的にテレワークをしています。ここ最近のスペインの企業では、テレワークができる業種に限ってですが、テレワークをすでに実施している会社も多く、全ての人がテレワークに抵抗を感じるという訳ではないようです。ただ、やはり長期間になるとこれからどうなるかなと心配の声も聞かれます。

【交通:外出禁止中の交通は?】

外出禁止令下でも、許可される業種で通勤が必要な市民は外出許可されています。メトロやバスや電車も最小限のダイヤで運行しています

全く仕事ができない業種については、これから先、政府が何らかの保証と対策が検討されるということです。公平で内容ある対策を期待します。


【教育:子供や学生達の教育は?】

日本の学校教育の学期末は3月ですがスペインは6月です。今は学年度真っ只中なのに一斉休校中。子供達は学校へ行けないけれど授業のカリュキュラムをこなす必要があるので山のような宿題が出されています。オンラインで先生から指導はあるものの、学習を補っているのは両親です。ですので、学校で得られる学習内容量には追いつかないみたいです。

甥っ子達も山のような宿題をこなし、カリュキュラムに遅れないようにするのが大変そう。大学受験の甥っ子は休学中の授業の進行や今後の試験がどうなるかとても心配しています。

【医療:外出禁止中でも通院できる?】

できるだけ病院へ行くのを避ける必要がありますが、持病や予約診察などでどうして病院へ行かなければならない場合は医療機関を受診できます
歯医者も救急の場合は治療できるそうですが治療前に要相談です。
薬局は営業しているので必要な薬は購入できます。

※妊婦さんや高齢者など新型コロナウイルスの感染リスクの高い市民のために薬のデリバリーサービスあるようです。

【暮らし:外出禁止の初日とそれから】

外出禁止令の初日は、夫婦でお散歩したり(外出するときは一人のみという項目に違反)、サイクリングやジョギングしたり(一人でも屋外でのスポーツ禁止)、山へハイキングへ行ったりと(自宅隔離措置の違反)、市民の間でも困惑があったようですが、無許可で外出した場合は罰金措置が加わったので、3日目〜4日目ともなると外出禁止は市民にだいぶ浸透してきてる感じです。

やはり違反者はいるようですが、社交的なスペイン人にしては今回の外出禁止措置は厳しいと思うけれど、絶対マスクをしなかったスペイン人がマスクをし始めたりと危機感を感じながら頑張ってるといった感じです。

【通信:外出禁止中の通信環境】

私が契約している携帯通信会社(Movistar)から、外出禁止対策の一つとして1カ月60GBが無料贈呈されました。自宅のインターネットが繋がりにくい時もあるので助かります。外出できなくなった今、情報取集にはインターネットは必須です。

【市民の助け合い】

◎慢性的なマスクや防護服不足なので企業や店舗から医療機関への寄付。
◎近所の住民達が感染リスクの高い一人暮らしのお年寄りへ、薬や食料などの必要物資を宅配するボランティア。
◎地域によってはサンドイッチ屋やピザ屋などで、子供のいる家庭に食事を無料配布。
◎マドリード市内のホテル数軒が新型コロナウイルスの感染軽症者を隔離できる入院施設へのコラボがされてきています。


外出禁止中でも買い物できるの?


食料や日用品を買いに行くことはできます。我が家の買い出しはもっぱら夫の担当です。というか、いつもはサイクリングやテニスをしたりとスポーツ三昧の毎日なので、じっとしてられないのでしょう。夫が率先して行ってくれてる感じです。助かる!

実際に買い出ししてる夫情報によると「スーパーは品薄感はあるものの買い物客は平静を保って買い物をしている感じ。入口でアルコール消毒、出るときもアルコール消毒。レジに並ぶ時は他の人と1m間隔をとる対策、レジの前には透明ボードが置かれ、レジスタッフとお客さんが飛沫感染しないように工夫されてる」だそうです。

ちなみにトイレットペーパーアルコール消毒類品切れだそうです。やっぱり。

これは我が家の近所のスーパーマーケット事情です。テレビを見ると入口に行列してるスーパーがあるみたいです。マドリードでも地区、買い出しする曜日、時間帯によっても事情は変わるのかなっとも思えます。



外出禁止中のマドリードでできること


【携帯で情報交換】

こんな非常事態下のスペインですが、毎日家族や友達と連絡し合って、お互いの安否や情報交換をしています。

それにしても携帯に送られてくるチャット量がすごい!
(※悪質チャットもあるようなので十分注意が必要です。)

お互いの安否を気遣ったり実用的なチャットはもちろんですが、ブラックユーモア系のチャットも大量です。そのユーモアのセンスは、ちょっと不謹慎ですが、思わず笑ってしまうものがほとんど!この外出禁止令という非常事態を深刻にそして悲観的にとらえながらも、笑うことも忘れず励ましている感じです。

それにしても、こんないいユーモアのセンスがあるなら、さまざまな分野で活躍できのにって思わずにはいられません!笑うことは免疫力を上げると言われるので、こんな時だからこそ大事かもしれません。



【みんなはこの期間、何してる?…】

「みんな、何している?」
と、親戚やお友達に聞くと、皆さんの答えはそれぞれです。

◎小さなお子さんがいる家は子供さんにつきっきりで勉強したり遊んだり。絵を描いたり工作したり飽きさせないようにしてるそう。
◎料理
◎仕事
◎ホームエクセサイズ
◎映画鑑賞
◎読書
◎通信教育
◎勉強
◎ゲーム
◎編み物
◎刺繍
◎絵を描く。
◎楽器を弾く。義理の父はピアノの練習三昧だそう。夫も趣味のギターをいつも以上に練習してます!
◎基本的には趣味に時間を費やしている人が多いみたいです。


【感謝とエールを込めて盛大な拍手】

毎日夜20時過酷な状況で医療従事する方々へ、感謝と励ましを込めて市民がベランダから盛大な拍手を送っています。私のご近所さんも参加しています。

パチ、パチ、パチ、パチ!
グラシアス〜!(ありがとう!)

拍手の後は隣人の誰かがギターを弾き、隣人達が一緒に歌ったりする時もあります。こんな何もできない時ですが、温かな音楽の音色や歌声はシンプルに心に響きます。外出できないけれど《音楽の力》ってすごいなって改めて思います。


私流の過ごし方

私事ですが、出席を予定していたワイン展示会やグルメ見本市の中止や延期、北スペイン滞在の中止、そして日本への里帰りもキャンセルになりました。残念だけれどしょうがない、これは世界の危機ですから!

私はこの外出禁止令で本を読んだり、料理したり、オンラインで学んだり、軽いエクセサイズとストレッチなどをして過ごしています。できたら写真を整理したり、過去ブログの見直しもできたらいいなって思っています。

1日も早く新型コロナウイルス騒動が収束しますように!



◎最新感染情報はこちら↓
Ministerio de Sanidad
スペイン保健省の公式サイト
※現在の感染状況が随時更新されています。
https://www.mscbs.gob.es/



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