マドリードで名高い女性たち6選★国際女性デーにちなんで《Día Internacional de la Mujer》

Congreso de los diputados, Madrid

毎年3月8日は、国連が定めた国際女性デー(国際婦人デー)Día Internacional de la Mujer の日。マドリードの下院議事堂を通ったときに目についた大きな垂れ幕で思い出しました。

国際女性デーにちなんで、地元っ子たちに知られている、マドリードにおける歴史上で名高い女性たちを、旧市街をお散歩しながらおさらいしてみることに♪


  マドリードの名高い女性たち

Clara Campoamor
クララ・カンポアモール
1888-1972

ラバピエス Lavapiés 地区生まれ。
弁護士、作家、政治家、女性権利の擁護者


 女性参政権に取り組んだクララ・カンポアモール

スペイン内戦前の第2次共和制の時代に女性の参政権獲得運動のリーダーとして取り組んだ女性。1931年には女性下院議員として選ばれ、1933年にはスペインで初めて女性たちが選挙で投票できるようになります。

スペインの選挙権は18歳から。スペインの投票は居住地区内にある小学校などの施設で実施され、老若男女、家族揃って投票に行かれる方も多いです。投票所は緊張と活気が入り混じった独特の雰囲気があります。

ちなみに日本で女性が選挙で投票できるようになったのは、第二次世界大戦後の1946年のこと。スペインの女性参政権は、日本より13年早かったことになります。



Luisa Carnés
ルイサ・カルネス
1905-1964

マドリード生まれ。作家、ジェネレーション27のジャーナリスト

ルイサ・カルネスの住んでいた家 マドリード旧市街

貧しい兄弟の多い家庭の長女として生まれ、家計を助けるために11歳で働き始めます。18歳から短編小説を書き始め、30歳ころまでに3冊の小説を出版します。雑誌社や新聞社との支援もあり、文学とジャーナリストの道を両立させます。

彼女の作品:
Peregrinos de Calvario (1928)
Natacha(1930)
Tea Rooms -Mujeres Obreras- (1934)

La Generación del 27 とは?
「27年の世代」と呼ばれた当時のスペイン社会現象の一つ。

Las Sinsombrero 帽子を被らない!
思想家やアーティストが集まってできた《27年の世代》と呼ばれる女性グループが公の場で帽子を脱ぐ行為。それは規範の撤回・思想の解放・野心などを意味していたと言われます。



Sor Marcela San Félix
ソル・マルセラ・サン・フェリス
1605ー1687

トレド生まれ。修道女、劇作家、詩人。スペインの偉大な劇作家ロペ・デ・ベガの娘

Convento de las Trinitarias Descalzas de San Ildefonso

マルセラが生活していた修道院の裏の壁

トレド生まれ。修道女、劇作家、詩人。スペインの偉大な劇作家ロペ・デ・ベガと当時の人気女優との間に生まれた娘。
16歳から82歳の生涯を閉じるまで、マドリードの修道院で修道女として生きた女性です。厳格な規律の修道院で生活をする中、詩を書き宗教を題材にしたコメディーの脚本を書き、それを自ら演じたとも言われています。

5冊の長編の自叙伝を執筆した才能溢れる彼女ですが、うち4冊は教会内の指示で焼かれる運命になります。自叙伝が焼かれず残っていれば、彼女の才能がどれほどだったかと惜しまれているそうです。もったいな〜い!



Maria Isidra de Guzmán
" La Doctora de Alcalá "
マリア・イシドラ・デ・グスマン
1767-1803

スペイン初博士号を取得した才女

才女マリア・イシドラ・デ・グスマン

スペイン初の博士号を取得した才女です。王族に近い貴族の家に生まれで、幼い時から水準の高い教育を受けています。当時の大学は女性の入学が禁止されていましたが、彼女の優秀さ、また、地位の高い家柄という事もあり後援者も多く、ついにアルカラ・デ・エナレス大学の入学を許可されます。

王立語学アカデミー名誉会員。哲学科学位や人類文学学科学位。王族界、マドリード経済界などにも女性として初めて加わります。35歳でその生涯を閉じますが、女性にも学問の道を切り開いた才女です。



Juanita Cruz
フアニータ・クルス
1917-1981

女性闘牛士

Hotel ME Madrid Reina Victoria
その昔、闘牛士御用達のホテルと女性闘牛士ホアニータ

1908年、女性が闘牛士になることが法令で禁じられたにも関わらず、それに背くかたちで1932年15歳の時に女性闘牛士としてデビューしています。当時のスペインにとっては相当のスキャンダルだったそう。

その後数年間にわたり、女性が闘牛できる権利を求めますが、スペインは内戦に突入した事もあり、結局スペインでの闘牛を諦めメキシコで女性闘牛士としての道を続けます。

メキシコでは闘牛士として大成功を収め、その後引退して再びスペインへ戻っています。現在はマドリードのアルムデナ墓地に眠り、そのお墓には凛々しい闘牛士の服姿の彼女の彫刻が設置されているそうです。


Manuela Malasaña
マヌエラ・マラサニャ
1791-1808

伝説となった5月2日のマドリード蜂起の犠牲者

Malasaña y su hija - Eugenio Alvarez Dumont
出典:Wikipediaより、 プラド美術館所蔵

1808年5月2日は、フランスのナポレオン軍に対してマドリード市民が蜂起した日とされていますが、刺繍や裁縫をするお針子のマヌエラという女性が、この蜂起でわずか17歳という若さで犠牲者の一人となってしまいます。

彼女の死はのちに伝説となり、現在では地下鉄 Tribunal 周辺は彼女を忍んでマラサニャ地区と呼ばれマドリード市民に親しまれています。蜂起の舞台となった 5月2日広場 Plaza de Dos de Mayo 周辺の小さな路地は、今現在では個性豊かなショップやバルが軒を連ね、週末ともなると大勢の地元っ子たちで賑わいます♪



  Felíz Día de la mujer!


下院議会からウエルタス Huertas 地区へとマドリード旧市街を散策しながら、私の勝手な思いつきでマドリードの名高い女性を6名選んでみたのですが、名高い女性達はもっとたくさん存在します。

今当たり前に思える女性の権利と自由は、こうした女性達の熱い想いから達成されたもの一つ。また、才能溢れる女性たちが活躍できる道を築いた業績は、同じ女性として感謝し関心してしまうばかりです。

日本もスペインも女性の社会進出が普通のことになってきている今、さらに複雑になっていく現代社会と女性のあり方について、そして幸せのために何をどうできるかについて、さらに目を向けていかないとって思います。

Felíz Día de la mujer!


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