寒い日が続いている冬のマドリード。体がポカポカになるあったか料理が食べたい季節がやってきています。そんな冬に大活躍するのが、マドリードの郷土料理として地元で愛されている コシード·マドリレーニョ Cocido Madrileño です。
コシード・マドリレーニョってよく聞くけどどんな料理?どんな味わい?そして食べ方は?と疑問に思っている方へ、現地での食べ方をお届けします♪
コシード・マドリレーニョとは?
マドリードの郷土料理:コシード・マドリレーニョ
コシードとは、スペインの伝統的なスープ仕立てな煮込み料理のこと。大きなお鍋に肉類や野菜や豆類をふんだんに入れてじっくりコトコト煮込みます。
スペイン各地に「コシード」がありますが、やっぱりコシードといえば「コシード·マドリレーニョ(マドリード風煮込み料理)」と言われるくらい有名で、マドリードっ子達にとって欠かせない郷土料理の一つです。
コシードはどんな料理?
コシードの具材はお肉類もたっぷり!
《Cocer コセール》はスペイン語で《煮る・ゆでる》という意味の動詞です。つまりコシード Cocido は煮込んだ料理のこと。
お鍋に塊のままの牛肉・鶏肉・豚骨、生ハム・チョリソ・モルシージャ(血ソーセージ)などの肉加工食品、人参・キャベツ・ジャガイモなどのたっぷり野菜類。そして、ひよこ豆を入れて長時間煮込んだ料理です。
野菜の甘みとお肉類の旨味が凝縮した、コクのある煮汁を前菜スープとして、一緒に煮込んまれた野菜やお肉類をメイン料理として食べるのがマドリード流。栄養たっぷりボリューム満点の料理です。
マドリードの我が家のコシード
我が家のコシードは温野菜たっぷり煮込みます
スペインでは週末になると家族が集まり、食卓を囲む習慣があるご家庭が多いです。マドリードの我が家もそう。夫の実家にお義兄一家やお義姉さん一家も集まり、みんなでわいわい食卓を囲みながら食事と会話を楽しみます。
義母:「来週はコシードを食べましょう!」
みんな:「イエーイ!やったー!」
こんな感じでお義母さんの一言にみんな大喜びです。張り切って作るお義母さんのコシード・マドリレーニョは、美味しくて心も踊る我が家の大好物料理の一つです♪
コシードの食べ方:我が家流
野菜多めの私流コシード
基本的な食べ方は、
(1)前菜としてスープを飲む
(2)煮込んだ肉類や野菜をメインとして食べる
これだけです。
ですが、我が家はその順番はほぼ無視!食べたいように食べちゃいます!(笑)
スープと具材を別々に分けた器が食卓に並びます。スープを先に飲みたいときはスープを先に。お肉や野菜などの具材を先に食べたい時は、具材を先に食べちゃいます。具材とスープを混ぜちゃうのもあり!なんでもありです。
ちなみに我が家のスープは2種類。定番フィデオ入スープ(Fideo: 細いパスタ。この日は星型パスタも入ってて姪っ子大喜び☆)と、何も入ってない煮汁スープ カルド Caldo。気分に合わせてスープを選ぶだけ。私はフィデオ入スープだとお腹いっぱいになりすぎるので、できるだけ具なしスープを選びます。
肉類多めの夫のコシード
「野菜もうちょっとちょうだい!」
「どのお肉にする?」
「スープもう少し入れて!」
「私のコシード盛りの方が美味しいよ」
みんなでお皿にコシードをとりわけ合いながら、自分流なコシードの食べ方自慢がはじまります。こんな美味しい会話がをしながら食べるのが、我が家流コシードの正式な食べ方です♪
コシードを美味しく作る秘訣とは?
スープの旨味が詰まったホクホクのひよこ豆♪
美味しいコシード作りの秘訣は、お義母さん曰く、「大人数分を愛情を込めて作ること」だそう。大人数なら具材もたっぷりなので、スープの味も深く複雑になり美味しさが増すそう。ラーメン屋さんのラーメンスープに似てるわね♪
会話も弾む主婦友たちとのコシード自慢♪
去年の寒い冬のある日、お義母さんが主婦友たちとソル広場近くの老舗の手芸用品専門店ポンテホス Pontejos へ行ったときのこと。ランチに主婦友達のうちの一人の提案で「寒からコシードを食べに行こう!」ということになったそう。「我が家のコシードはもう少しさっぱり風味よ」
「我が家のは肉たっぷりでコクがもっとあるわ」
「我が家のは白菜入りよ!」
老舗コシード・レストランでテーブルを囲んでコシード食べながら、そんな楽しい主婦会話が弾んだそう♪
コシードは家庭ごとにレシピも味も微妙に少し違います。まさに家庭の味♪ほんと奥が深いマドリードの伝統料理です。
マドリードにはコシードの美味しい老舗レストランもたくさんです。満腹度120%以上!お腹をがっちり空かせて、ウエスト周りのゆるい服、そして昼食として食べるが地元流です。 (*^^*)
冬のマドリードを訪れるなら、素朴なコシード料理を食べてみるのをお忘れなく♪
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